このつくだ煮「雪もみじ」は、自身がエゾシカ猟を行い、その調理法も研究している「玉木商店玉翠園」の社長が考案した製品。
「雪もみじ」という名前は、エゾシカが最も美味しい季節(紅葉が色づいて冬を迎えるころ)イメージと、鹿肉の呼び名「もみじ」をかけたものとのことです[4]。
エゾシカ肉は、香辛料を利かせた西洋料理で用いられることが多いそうですが、「雪もみじ」では、エゾシカ肉を日常の食卓で楽しむことを狙いとして、
・ほうじ茶で煮込んで、肉の生臭さを抑える
・肉の繊維を切って食べやすいようにしつつ、適度な歯ごたえを残す
といった工夫がなされており、ほうじ茶の風味が特徴となっているそうです。
このエゾシカ肉のつくだ煮は、2008年1月に業務用として発売開始され好評だったことから、家庭用として製品化された「雪もみじ」では、使いやすいように、業務用のものから瓶の小型化、蓋の改良が施されたそうです。
「雪もみじ」の販売価格は、120g入りで945円となっており、販売は
・玉木商店玉翠園
・道産食品セレクトショップ「きたキッチン」(丸井今井札幌本店内)
等で行われるとのこと。
(「玉翠園」のサイト内コンテンツ[4]には、「雪もみじ」の美味しい食べ方等の情報が掲載されています。)
ちなみにこの「雪もみじ」の製品化には、エゾシカ肉の消費量を増やすことで、北海道内で増えすぎ、森林や農業に被害を及ぼしているエゾシカの捕獲を促進する狙いもあるそうです。
「玉翠園」のサイト[3]を見ると、同社はお茶を専門に取り扱っており、そこからエゾシカ肉をほうじ茶で煮る、ということにつながったとのことで、専門店ならではの非常にユニークな組み合わせだと感じました。
※参考資料
・[1]お茶使い臭み解消 エゾシカつくだ煮 札幌の卸小売 家庭向けに発売
(北海道新聞2009年1月28日(水)朝刊28面記事)
・[2]お茶使い臭み解消、エゾシカつくだ煮 札幌の卸小売が家庭向けに発売−北海道新聞(話題)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/143514.html
・[3]お茶の玉翠園<ぎょくすいえん>
http://www.gyokusuien.co.jp/index.html
・[4]蝦夷鹿佃煮 「雪もみじ」
http://www.gyokusuien.co.jp/page028.html
・〈まるい〉道産食品セレクトショップ きたキッチン [丸井今井 札幌本店 トピックス]
http://www.marui-imai.co.jp/sapporo/s_kita_topics/